art
2010年12月19日
たたずむ-豊島美術館-
その空間に入った瞬間、「?」というのがファーストインスピレーション。
≪何もないじゃん≫
そう思った矢先に、目に飛び込んできた「動き」。
≪何か動いてる!≫
そして、わたしはその作品にただただ心を奪われてたたずんでいました。
豊島(てしま)美術館
今年の10月17日にオープンしたばっか。
瀬戸内国際芸術祭のパスポートを使って入りました。
ホントにシンプルな美術館で、この『母型』という作品と、カフェギャラリーと受付(とお手洗い)の3つの白いコンクリートの建物しかありません。
たった一つだけの作品なんですが、これが素晴らしかった。
こんな発想があり得るのかと。
豊島美術館はひとりで行ったため、残念ながらその場で感想を共有できる
人がいなかったんだけど、他に来てた人が話している内容を聞いてると
「なるほどな~」と思うところもありました。
この作品は、季節、天候、日時によって表情を変えます。
また来たい。
そう強く思いました。
向かって右にある小さい四角い建物が受付。
左がカフェ。
真ん中の穴の開いた建物が『母型』です。
ぐるっと回る感じの順路。
これが入口です。
中は撮影禁止です。シャッター音が響くため。
中へは靴を脱いで入るんだけど、ストッキングをはいていたわたしに
「そんなんじゃ寒いですよ!」と言って、スタッフの方に靴下をいただきました。
すごい心遣い。
ありがとうございました。お陰で足元が冷たくなかったです。
今回で3回目となった瀬戸内への旅路。
来年もまた行こう。
お花畑がキレイだった。
今回はフェリーの関係でだいぶ急ぎ足だったから、次回は豊島全体をじっくり見ようっと。
≪何もないじゃん≫
そう思った矢先に、目に飛び込んできた「動き」。
≪何か動いてる!≫
そして、わたしはその作品にただただ心を奪われてたたずんでいました。
豊島(てしま)美術館
今年の10月17日にオープンしたばっか。
瀬戸内国際芸術祭のパスポートを使って入りました。
ホントにシンプルな美術館で、この『母型』という作品と、カフェギャラリーと受付(とお手洗い)の3つの白いコンクリートの建物しかありません。
たった一つだけの作品なんですが、これが素晴らしかった。
こんな発想があり得るのかと。
豊島美術館はひとりで行ったため、残念ながらその場で感想を共有できる
人がいなかったんだけど、他に来てた人が話している内容を聞いてると
「なるほどな~」と思うところもありました。
この作品は、季節、天候、日時によって表情を変えます。
また来たい。
そう強く思いました。
向かって右にある小さい四角い建物が受付。
左がカフェ。
真ん中の穴の開いた建物が『母型』です。
ぐるっと回る感じの順路。
これが入口です。
中は撮影禁止です。シャッター音が響くため。
中へは靴を脱いで入るんだけど、ストッキングをはいていたわたしに
「そんなんじゃ寒いですよ!」と言って、スタッフの方に靴下をいただきました。
すごい心遣い。
ありがとうございました。お陰で足元が冷たくなかったです。
今回で3回目となった瀬戸内への旅路。
来年もまた行こう。
お花畑がキレイだった。
今回はフェリーの関係でだいぶ急ぎ足だったから、次回は豊島全体をじっくり見ようっと。
2010年08月17日
アートに酔いしれる(Wien旅行記2日目前半)
Wien2日目は美術史美術館(Kunsthistorisches Museum, Wien)から始まりました
絵画がとても好きなのですが、何せ膨大な量
とてもじゃないけど数時間で全部は見られないため、見どころのみをチェック
ここで驚いたのは、間近まで近寄って見られることと、写真OKなこと
日本じゃ絶対にありえないからね。
フェルメールの
『絵画芸術』
(Vermeer
"Die Malkunst")
バシバシ写真を撮ったよ
アップで撮る。
このフェルメールの
「ブルー」は本当にきれい。
フェルメールと父。
でも、ぶれた。
何と、ここでばったり大学の後輩親子に遭遇
ウィーンで会うなんて(笑)すごい偶然。
今年社会人1年目の
彼女とは3年ぶりに再会!
現在、名古屋勤務だって。
記念に一枚
ブリューゲルの
『バベルの塔』
(Brugel
"Tower of Babel")
ブリューゲル
『農家の婚礼』
ブリューゲル
『雪の中の狩人』
わんちゃんアップ。
でも、ぶれた。
ベラスケス
『青いドレスの
マルガリータ王女』
(Velázquez)
ラファエロ
『草原の聖母』
(Raffaello
"Die Madonna
im Grunen")
カラヴァッジオ
(Caravaggio)
タイトルはわからず
などなど、紹介するときりがないので、この辺にしておきます。
しかし、こんなに芸術を間近で堪能できるなんてとても幸せ&贅沢でした
美術好きにはたまらない場所ですね
絵画がとても好きなのですが、何せ膨大な量
とてもじゃないけど数時間で全部は見られないため、見どころのみをチェック
ここで驚いたのは、間近まで近寄って見られることと、写真OKなこと
日本じゃ絶対にありえないからね。
フェルメールの
『絵画芸術』
(Vermeer
"Die Malkunst")
バシバシ写真を撮ったよ
アップで撮る。
このフェルメールの
「ブルー」は本当にきれい。
フェルメールと父。
でも、ぶれた。
何と、ここでばったり大学の後輩親子に遭遇
ウィーンで会うなんて(笑)すごい偶然。
今年社会人1年目の
彼女とは3年ぶりに再会!
現在、名古屋勤務だって。
記念に一枚
ブリューゲルの
『バベルの塔』
(Brugel
"Tower of Babel")
ブリューゲル
『農家の婚礼』
ブリューゲル
『雪の中の狩人』
わんちゃんアップ。
でも、ぶれた。
ベラスケス
『青いドレスの
マルガリータ王女』
(Velázquez)
ラファエロ
『草原の聖母』
(Raffaello
"Die Madonna
im Grunen")
カラヴァッジオ
(Caravaggio)
タイトルはわからず
などなど、紹介するときりがないので、この辺にしておきます。
しかし、こんなに芸術を間近で堪能できるなんてとても幸せ&贅沢でした
美術好きにはたまらない場所ですね
2010年04月26日
描かないであらわす【長谷川等伯】
「絶対に見に行った方がいい!」とかなり強く母親に言われたので、
そんなにいいのなら・・・と思い行ってきました。
長谷川等伯(とうはく)展。
没後400年の特別展で、5月9日まで京都国立博物館で開催してます。
URL:http://tohaku.exh.jp/
かなり並ぶ覚悟で行ったんだけど、案外待ち時間30分でほっとしましたちなみに前回行った狩野永徳展は60分近かったです
すごく良い天気だったけど、やっぱり風がまだ冷たいよね。
京都国立博物館の建物はステキです。
正面入り口。
とうとう中に入ります
入ると、案の定ものすごい人押し合いへしあいして観るのはかなるの苦痛。日本画の知識も、等伯の知識もないため、出だしから早くも疲れ果てます。
でも徐々に人もすき始め、じっくり観れるようになっていくにつれて、等伯の作品の魅力に一歩ずつ歩み寄ることができるようになりました。
そして、この作品のスケールの大きさ!
大涅槃図(京都・本法寺)1幅 紙本著色 重要文化財 1599年
こんなに大きな日本画をわたしは今まで観たことないです。
若くして亡くした息子への想いが込められているそうです。
そして、わたしが最も感銘を受けたのがこれです。
松林図(東京国立博物館)六曲一双 紙本墨画 国宝
これでは良さが伝わらないのが残念だけど、この「描かないであらわす」絵の素晴らしさを全身で感じました。
墨だけの描写で、ここまで鬱蒼と茂る松林を描けるのかと。
霧雨の中、遠くが見えない松林で、「近づくと髪の毛が湿るような」という解説の通り、あたかも目の前に存在するかのような圧巻。
また驚いたことに、観る人たちが一定の距離を置いて観ていたこと。他の作品は我先にと、ガラスに顔をくつけて観ていたのに。
もちろん近くまで行っていいのだけど、「全体」を観て、その魅力に執り付かれているようでした。そしてわたしもそのひとりでした。
この松林図を観れただけでも、来たかいがあったと思います
あとはこれも好きだったな。
「枯木猿猴図」
左がお父さん猿(等伯)、右がお母さん猿(妻)と子猿(久蔵)
近くでみると、柔らかいタッチで描かれていてその表情が優しいんだ。
かれこれ3時間近く観てしまった等伯展。
知識がなくても、400年以上も前からあり続ける作品に触れられることは貴重だと思います。
声かけてくれたお母さんありがとう。
もし興味もった方はぜひ
関西エリアの人、おすすめですよ
七条大橋からの眺め。
京都駅から博物館は良い散歩道です
そんなにいいのなら・・・と思い行ってきました。
長谷川等伯(とうはく)展。
没後400年の特別展で、5月9日まで京都国立博物館で開催してます。
URL:http://tohaku.exh.jp/
かなり並ぶ覚悟で行ったんだけど、案外待ち時間30分でほっとしましたちなみに前回行った狩野永徳展は60分近かったです
すごく良い天気だったけど、やっぱり風がまだ冷たいよね。
京都国立博物館の建物はステキです。
正面入り口。
とうとう中に入ります
入ると、案の定ものすごい人押し合いへしあいして観るのはかなるの苦痛。日本画の知識も、等伯の知識もないため、出だしから早くも疲れ果てます。
でも徐々に人もすき始め、じっくり観れるようになっていくにつれて、等伯の作品の魅力に一歩ずつ歩み寄ることができるようになりました。
そして、この作品のスケールの大きさ!
大涅槃図(京都・本法寺)1幅 紙本著色 重要文化財 1599年
こんなに大きな日本画をわたしは今まで観たことないです。
若くして亡くした息子への想いが込められているそうです。
そして、わたしが最も感銘を受けたのがこれです。
松林図(東京国立博物館)六曲一双 紙本墨画 国宝
これでは良さが伝わらないのが残念だけど、この「描かないであらわす」絵の素晴らしさを全身で感じました。
墨だけの描写で、ここまで鬱蒼と茂る松林を描けるのかと。
霧雨の中、遠くが見えない松林で、「近づくと髪の毛が湿るような」という解説の通り、あたかも目の前に存在するかのような圧巻。
また驚いたことに、観る人たちが一定の距離を置いて観ていたこと。他の作品は我先にと、ガラスに顔をくつけて観ていたのに。
もちろん近くまで行っていいのだけど、「全体」を観て、その魅力に執り付かれているようでした。そしてわたしもそのひとりでした。
この松林図を観れただけでも、来たかいがあったと思います
あとはこれも好きだったな。
「枯木猿猴図」
左がお父さん猿(等伯)、右がお母さん猿(妻)と子猿(久蔵)
近くでみると、柔らかいタッチで描かれていてその表情が優しいんだ。
かれこれ3時間近く観てしまった等伯展。
知識がなくても、400年以上も前からあり続ける作品に触れられることは貴重だと思います。
声かけてくれたお母さんありがとう。
もし興味もった方はぜひ
関西エリアの人、おすすめですよ
七条大橋からの眺め。
京都駅から博物館は良い散歩道です