youtuber HIKAKIN 「好きなことで、生きていく」小さな秋みーつけた

2014年11月15日

角田光代 『紙の月』


2291

本屋さんで見かけた広告。思わず目が釘付けになりました。
よくよく見ると、好きな角田光代さんの作品ではありませんか

ということで、図書館で予約をして、一気に読みました。
さすが角田さんだなと思える内容で、女性の深い部分、誰にも見られたくないような
暗いドロドロした部分が繊細に描かれていました。




著者 : 角田光代
角川春樹事務所
発売日 : 2014-09-13


私が今まで読んだ角田作品の中では、初めての手法でした。
登場人物ごとに話が分けられていて、その人の目線で書かれていきます。

登場人物の梅澤梨花は、41歳の主婦。派遣社員として銀行で働き、容姿も良く、
成績もバツグンに良い。その梨花が1億円の横領事件を起こし、逃亡する・・・・

なぜ、梨花がそのような道筋を辿ったのか。
それが、他3人登場人物の視点を交えて展開します。

梨花を含める、4人に共通するのは、自分の心にある空虚な空間。
そして、それを満たすために現れる「お金」という存在。

梨花が繰り返し心の中で考えてるセリフがこちら、

「自分が、梅澤梨花の一部であるような感覚。それが全身に広がっていきそうになるのを、
梨花は何とか食い止める。フルタイマーになれば、一部ではなく、
梅澤梨花そのものになれるなんてはずがないじゃないか。(81)」


ここではない何処か、自分ではなない誰か、に誰もが恋い焦がれる時はあると思います。
それを埋められるものは一体何のか?

もし梨花に会うことがあったとしたら、私は彼女に何を訊くだろう。何を手に入れたのと訊くのだろうか。それとも、それだけの大金の代償として、何を手放すことができたのと訊くだろうか。(313)」
そう言う梨花の友人の質問は、読み手の心を代弁している気がします。


その答えが、この小説を読み終える最後にわかります。


映画は今月の15日よりロードショーみたいですね。
原作には出てこなかった登場人物が出ているので、
映画はどういう展開になるのか気になります。





映画館には足を運ばないですが
DVDが出たら観たいです

bubba_gump at 00:11│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote book | 思うこと

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