十字レンチにまつわるエトセトラ1年に1度のメール

2011年04月10日

映画『エターナルサンシャイン』


もし、その人と関わった記憶が全て消えてしまったらどうなるんだろう?

傷ついたことや、恥ずかしかったこと、忘れたい思い出はたくさんある。
好きじゃない人や、憎い人、思い出したくない人もいる。

その人との出来事を全て消せるとして、わたしは果てして「消す」という選択をするだろうか?
消すことに意味はあるのだろうか?


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映画『エターナルサンシャイン』(Eternal Sunshine of the stopless mind)は
そんなことを考えさせれらる映画です。

そしてこの映画、一言でいうと「難しい」です。
単純な恋愛映画でないと思う。と言うのは、時間軸がごっちゃになってるから。

見終わって、もう一回巻き戻したりして、「なるほど」と思わせる細工がされているのに
気付かされる「凝った」作品だと思います。

あんまり言っちゃうとネタバレになるから黙っておくけど、
出だしが主人公の二人ジョエル(ジム・キャリー)とクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が
出逢う場面から始まります。ここの「出逢い」が後から思うと、「なるほどな~」って思うんだけどね。

この作品の中では「忘れたい人との思い出・記憶を消してくれる」会社が存在します。

眠っている間にその忘れたい人の思い出を一つ一つ脳の中で消していくの。
そして、起きた時にはその人の存在自体を忘れるようになっているの。

このストーリーでは大ゲンカした恋人の記憶を消してしまう、っていうのがテーマになってて、
その「消されてしまう」記憶を映し出していってるんだけど、それが切なくてさ。

何が切ないって、その人との「楽しかった」思い出も消されてしまうこと。

ケンカしたり、無性に腹が立ってる時って嫌なことしか見えないから、衝動的に「忘れたい!」って
思うかもしれないんだけど、よくよく考えると思い出なんて良かったこととそうでなかったことが
表裏一体になっているんだよね。

だから、忘れる代償として、その人にまつわる全ての記憶が消されてしまう。
それでもいいって思う人もいるかもだけど、わたしは出来ないや。したくない。


あと、もう一つ思ったのは、どんなに離れても、記憶を消してその人のことを忘れても
出逢うべく人には出逢うし、惹かれる人には惹かれてしまうということ。

それが人間なんだと思う。

この物語の複線的要素でもう一つの男女の話が入っているんだけど、
それもまたグッとくるんだわ。

痛い経験があるからこそ、次のことに活かせる。
失敗した経験がないと、もっと素敵な何かには出逢えないんだと思う。
だってきっと同じことを繰り返しちゃうから。

酸いも甘いも、すべての思い出は、今の自分を形成する大切な要素なんだって
思わせてくれる映画です。


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eternal_sunshine_kirsten

キルスティン・ダンストは好きな女優さんのひとりです。
彼女の存在感もこの映画を彩ってます。
 


bubba_gump at 20:41│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote Movie 

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