7月の達成目標80%奇妙でやっぱり奇妙な夢

2009年08月05日

映画『デッドマン・ウォーキング』

『デッドマン・ウォーキング』
Dead Man Walking) アメリカ 1995年


監督:ティム・ロビンズ
主演:スーザン・サランドン、ショーン・ペン



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翌日まで、考え込んでしまうほど、深い映画だった。
テーマは「死刑の是非」。


若いカップルをレイプ、銃殺をした容疑にかけられているマシュー・ボンスレットは、死刑判決を言い渡されて6年刑務所の中にいる。


そして、死刑囚と文通から始まり、面会をして奉仕をしているスーザン・サランドン演じるシスター・ヘレン。実在の人物です。


「俺は殺してない。殺したのはアイツだ。」(二人組で殺人を犯している)
そう主張し続けるボンスレット。
彼は果たして、無罪なのか、それとも有罪か。この点がこの映画のキーでもあります。


主人公のシスター・ヘレンとボンスレットに着眼点がいってしまい、「死刑は残酷」と思えども、被害者が味わっただろう恐怖と、二人の両親の憎しみ、悲しみを考えたら「死刑は当然」と思えたり・・・

映画自体はキリスト教の教えをベースに「死刑反対」を唱えているのだけど、proとcon、双方の立場を考えさせるようにプロットがたてられている点が見事だと思った。

逃げかもしれないけど、ここではわたしはどちらの立場にも立てません。でも、最後のシーンで、ボンスレットの埋葬に被害者の少年の父親が足を運びます。そこでのシスター・ヘレンととの会話が印象深く残りました。

ヘレンが「もしかしたら、憎しみを乗り越えられるかも」と言うと

彼は"I don't know"(「さぁね。」) と言ったあとで、間を置いて"I don't think so."(「そうは思わないね。」)と言います。

おそらく彼も、「死刑は何か違ってる」と思っているはず。しかし、一人息子が惨殺されて、犯人がぬくぬくと生きていたら憎いにきまっている。

その答えが"I don't know."であり、でも許せない、許したくないの"I don't think so."なんだと思う。


最後に、
ボンスレットが死刑になり、死んでゆく瞬間のカットにわたしは、恐ろしくて震え続けました。ショーン・ペンの演技力は言うまでもないですが、カメラワーク、バックミュージック、演出の凄さに圧倒しました。


かなり重い映画なので、容易くお勧めできませんが、見るべき映画の一つであると思います。


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このボンスレット役のショーン・ペン。
最初に映画の中に登場したとき、彼の眼の冷淡さに、ゾッとした。
彼の作品をもっと観たいと思いました。


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