今日の出来事つらつらムダこそがスバラシイ

2007年11月05日

井筒和幸という人間

みなさん、『パッチギ』という映画観たことありますか?

前にも紹介したんだけど、在日韓国人を取り上げた作品です。現在、『パッチギ!』『パッチギ!Love & Peace』と二作が出ています鐘

実はわたしはそんなにこの映画好きではなかった。
なぜかというと、暴力シーンが多いから。殴り合いばっかで嫌だったし、メッセージはわかるんだけど、自分の実感として得られることができなかった。


ひょんな中、先日ウチの大学にその監督である井筒さんが来てくれました。講演会みたいな感じだったんだけど、学生インタビュアー5人と井筒さんが舞台で話す感じで、形態としては面白かったです。

120分にも及んだこの講演会。時間を感じさせないくらい、面白いものでした。井筒和幸という人間が100%表されていた。ここに書きたいこといーっぱいあるんだけど、その中から一番印象深かった話を紹介したいと思います。

学生からの質問で、「映画の中でキョンジャ(主人公の在日韓国人)がやめて!と叫ぶのにアンソン(キョンジャの兄)が日本人に殴りにかかるシーンがありますが、これは少しやり過ぎではないでしょうか、という声が寄せられていますがどう思われますか?」というのがあった。

わたしも同感だったから、ぜひ知りたいなと思った。
それに対して井筒さんが言ったのは、
「それはあなたが日本人だからですよ。」という一言から始まる答えだった。

「それはあなたが日本人だからそう思うんです。もし、自分の愛する人が侮辱されたら、もし余命わずかな大切な我が子が傷つけられたら、黙ってみていられますか?恐らく、どの人も 殴りかかりに行くでしょう。これは怒りなんです。そういう思いを感じたことがない日本人は皆嫌がりますよ。」

という風に話していた。
講演中はふーんと思って聞いてたけど、家に帰ってこの言葉を反芻していた時、ドキっとしました。まさに、自分がパッチギを好きでないと思った理由がここにあったんだと思ったから。衝撃的でした。

在日韓国人のことはもちろん知っているけど、彼らがどんな思いを強いられているか、どれほどの痛みを味わったか、わたしにはわかりません。それはわたしが平和に暮らしている日本人だから。

でも、その「怒り」に触れたとき、その「痛み」がわかるのかなって思って、そう思ったらこの『パッチギ!』の印象がだいぶ変わりました。

井筒さんは純日本人です。なのに、何でこのような「怒り」が描けるのかと思ったけど、それもちゃんと彼の人生の中に理由がありました。話が長くなるから割愛するけど。

この映画を作って、本当にバッシングがすごかったらしい。「反日野郎!」と叫ばれ、サイバーテロにあい、それでも自分の信念を曲げずに思いを世間に発信する強さ。

井筒和幸という人間、かっこいいと思った。

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井筒さん、実はタイトルは「War & Hate」にしたかったんだって(笑)
この「Love & Peace」は反語らしいですよ。


at 16:41│Comments(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 伝えたいこと 

この記事へのコメント

1. Posted by さだ   2007年11月05日 22:47
国籍とか在日とか横に置いといて、
ストレートに、人間と人間をえがいてる映画みたいやね。
いいなぁ、いづっさん。
2. Posted by さだまんへ   2007年11月06日 08:58
うん、人間と人間のぶつかり合いかな。
直球な映画だよ{電球}
まぁ、井筒さんこてっこての関西人のおっちゃんだけどね(笑)
この前は秋ボラに顔出してくれてありがとう{笑顔}
差し入れなで頂いて。
また会いにきてくださいな{音符}

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