2016年07月
2016年07月21日
食堂のおばちゃんの記憶力
今の勤め先には食堂があります。
昼は10時40分から、夜は22時まで開いてるので便利です。
基本的に昼夜、社員食堂を利用してます。
夜に行くと、いつものおばちゃんがいます。
「いつもお疲れさま」
と高いやさしい声で言ってくれます。
そりゃ毎日行ったらさすがに覚えるよね。
私は定食を注文するときは「ご飯少なめで」と言います。
おばちゃんは、私の顔は覚えてくれるのに、「ご飯少なめ」は覚えてくれません。
毎回「ご飯少なめで!」と声を張って言います。
油断してるとご飯が多めになります。
きょうはウッカリしてて言うのを忘れてて、途中で気づき「あ、ご飯少なめで!」と言いました。
たっぷりよそう途中だったおばちゃんは、
「そうだった、少なめ少なめ」と言っていました。
覚えてくれてる…
でも、忘れてる…
これからもきちんと、「ご飯少なめで」と伝えていきたきと思います。
社員食堂の定食500円。バンザイ。
2016年07月20日
ひとり旅と取材は似てる
何かを好きなこととか、何かをして元気になることに、理由はないと思います。
20代半ばにひとり旅をときどきしてました。
ひとり旅がよかったんです。
知らないところに行って、知らない人に会って、知らないものを見たり聞いたりすること。
そうするとエネルギーが充電されました。
「不思議だな」
とその時、感じたことをよく覚えています。
それを思い出したのは、やはりライター・記者として活動するようになってから。
仕事は、ひとりで知らないところに行って、知らない人に会って、知らない話を聞くこと。
ひとり旅と全く同じなんです。
ひとり旅をするたびに充電していた私は、
取材するたびにパワーをもらっています。
もちろん、ものすごいエネルギーを使うので取材後は相当疲れますが、回復は早いです。
向き不向きはやってみたいとわからないこともあると思います。
今回はやってみてわかったこと。
動いてみて、よかったなと思います。
2016年07月18日
ツバメのヒナ。ごめんね。
はじめての道を歩いていて、アパートの入り口にツバメの巣と、その下らへんの地面にツバメがいた。
生き物には何でも興味がある私は、そのツバメに近づいた。
ひな鳥だった。産毛があった。可愛らしい目をした。
「巣から落ちたんだ」
巣を見上げると、親鳥らしいツバメと他のヒナたちがいた。
この場合、もうどうにもならないことはわかっていた。
一度落ちたヒナは、巣へは戻れない。
いっしょにいたもう一人が そのヒナに手を伸ばそうとすると
ばさばさ!っとヒナが飛んだ。
「飛べるんだ」
そう思ったが、やはりまだ赤ちゃんだった。
コントロールがきかない。そして、高く飛べない。
ヒナは道路わきの歩道に着陸した。
巣から遠くなった。
「あんなところにいて大丈夫かな…」
予感は的中した。歩道に人が通りがかるとき、ヒナは逃げようとして
道路へと低空飛行して、車がびゅんびゅん通るところに着陸した。
「危ない」
見れなった。
ヒナは車に轢かれて、つぶれてしまった。
死んだ。
私も、もう一人にも後味の悪い罪悪感が残った。
「悪いことをしてしまった。自分が指を出さなければあんなことにはならなかった」
私は私で、そもそもツバメなんか見つけなければよかったと思った。
見つけても近づかなければよかったんだと悔やんだ。
可愛い顔をしていたヒナ。目をぱちぱちして、でも怯えていた。
怖かっただろうに。
さっきも言ったように、巣から落ちたヒナはほぼ助からないと思う。
私たちが見つけなくても、ひとりで餌を捕れないヒナは餓死していただろう。
〝どっちみに死んでいた〟
そうやって自分たちを慰めた。
出会ってすぐに死んだヒナ。
意図してないけど、間接的に私たちが殺してしまったヒナ。
帰り道も同じところを通った。
ちゃんとは見れないけど、潰れたヒナの残骸が道路に少し残っていた気がする。
2人とも、思っていることは一緒だっただろうけど、何も言わずにその道を通った。
ごめんね。許してね。