2010年12月

2010年12月26日

25日のコール

毎年、12月25日にしていることがあります。

それはアメリカの家族への電話。18歳の時に留学した先でホームステイをした家庭です。

2003年から、毎年欠かさずして今年で8回目。

あれから8年もの年月が過ぎました。
留学時代に抱いて、それから消えなかった苦い思い出は
毎年のコールで少しずつ浄化されていくような気がします。

"You are the best exchange student that we ever have"
(一番の留学生だったよ)

と繰り返して言ってくれるMom とDad。
ホント?ホントなの?わたし全然だったよ。散々迷惑かけて、それでも何が悪かったかわからなくて。

でも、今ならわかる。
わたしを受け入れてくれた寛容さを。そして本当の感謝の気持ちを。

もう遅い?でも、8年経った今、わたしはようやく感じています。
あの1年がわたしにどれだけ大きな変化をもたらしたか。
あの時の日々にどれだけ大きな影響を与えられているか。

ありがとう。
あなた達の家族になれて、わたしはとても幸せだったって思います。

1年に一度のコール。
25日のコール。

電話かける前のちょっとした緊張と、
バイバイを言って切ったあとのあの気持ちは
特別なものです。

みなさんがいいクリスマスを過ごせたことを願っています。
ちょっと遅いけどHappy Merry Chiristmas





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2010年12月21日

「年末のあいさつ」に

「急で申し訳ないですが、明日お時間ありますか?」

と仕入先さんから連絡をもらった。

「年末のご挨拶にうかがいたくて

と言ってくださって、来てくださった方が二組いはりました。



わたしなんかのために・・・とじーんとしました(笑)

数多くの仕入先さんと日々付き合ってるけど、こうして直接会いに来てくださると

とても嬉しいです


3年目でもぺーぺーなのに、こうして挨拶と手帳やらカレンダーやらを持ってきて

ほんの数分のために足を運んでくれる


みなさん、「営業」さんで、もちろん会社対会社なので情報収集が一番にあると思うけど

こうして来てくださると、わたしには「特別」な仕入先さんになります。



来年も色々プロジェクトが待ち構えているので、今年よりもっと上手く出来たらなと

思う年の瀬です。





みなさん、必ずこれを突っ込まはります

TNP

わたしTV観ないので、知りませんでした(笑)
岡田くん起用ってやるね~。

ちなみに、わたしはこのエンジンの立ち上げにずっと携わっていました
こうして世に出ると、とても嬉しいです





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2010年12月19日

たたずむ-豊島美術館-

その空間に入った瞬間、「?」というのがファーストインスピレーション。

≪何もないじゃん≫

そう思った矢先に、目に飛び込んできた「動き」。

≪何か動いてる!≫

そして、わたしはその作品にただただ心を奪われてたたずんでいました。


豊島(てしま)美術館


今年の10月17日にオープンしたばっか。
瀬戸内国際芸術祭のパスポートを使って入りました。


ホントにシンプルな美術館で、この『母型』という作品と、カフェギャラリーと受付(とお手洗い)の3つの白いコンクリートの建物しかありません。

たった一つだけの作品なんですが、これが素晴らしかった。

こんな発想があり得るのかと。

豊島美術館はひとりで行ったため、残念ながらその場で感想を共有できる
人がいなかったんだけど、他に来てた人が話している内容を聞いてると
「なるほどな~」と思うところもありました。


この作品は、季節、天候、日時によって表情を変えます。

また来たい。

そう強く思いました。


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向かって右にある小さい四角い建物が受付。

左がカフェ。

真ん中の穴の開いた建物が『母型』です。





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ぐるっと回る感じの順路。













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これが入口です。
中は撮影禁止です。シャッター音が響くため。


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中へは靴を脱いで入るんだけど、ストッキングをはいていたわたしに
「そんなんじゃ寒いですよ!」と言って、スタッフの方に靴下をいただきました。

すごい心遣い。

ありがとうございました。お陰で足元が冷たくなかったです。


今回で3回目となった瀬戸内への旅路。
来年もまた行こう。

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お花畑がキレイだった。

今回はフェリーの関係でだいぶ急ぎ足だったから、次回は豊島全体をじっくり見ようっと。

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bubba_gump at 22:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)art | 休日

2010年12月13日

それぞれの事情

それぞれ、人には「事情」がある。

表向きは明るいけど、本当は影をかかえてたり、
チャラい素振りをしてるのに、実はまじめだったり、

その逆もしかり。

今回の身体の事で、自分だけ悩み苦しんでたと思ってたけどそうじゃなかった。
自分の身体のことを語ってくれた方たちがいて、みんなそれぞれ向かい合って生きてるんだって思った。

話してくれなかったら、絶対に気付かない。気づく由もない。
それでもみんな、それを内に秘めて生活している。


そのことと角田光代の『空中庭園』を読んだ感想とが
オーバーラップしました。

「人にはみな事情がある」ということを面白可笑しく、そしてシビアに描いている作品です。

外からは仲の良い「完璧な家族」に見える、4人家族。
しかし、それはあくまでも外ツラ。内情は・・・フクザツ極まりない。

でも、それにベールをかけて暮らしている。
印象深かったのが「逆オートロック」っている表現。


"外部の人間には閉ざされたドアが、自由に出入りできる家の中に存在している。

-略-

その鍵は外部に対して閉ざされているのではない。身内の侵入を防いで閉ざされているのだ。

-略-

ドアそれぞれの向こう側に、きっとグロテスクでみっともない、しかしはたからみたら
ずいぶんみみっちい秘密がわんさかひしめいていて、
これから先ずっと繁殖しつつひしめき続けるのだろう。"


『空中庭園』は、そんな"円満な家庭"に見える4人の不協和音を奏でている、
っていうのがメインテーマかもしれない。

でも、わたしはそれだけじゃないと思うんだ。

人には誰でも「事情」がある。
それは他人に知られてくないものから、誰かに理解してもらいたいものまであると思う。

それは本人次第なんだけど、その「理解してもらいたいもの」を理解してくれる存在というのが「家族」なんじゃないかな。そうであって欲しいと私は思うんだけどね。


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ふと思ったんだけど、映画『アメリカンビューティー』と似てるなって。
良い意味で「似てる」ってことだけど。
どちらも言いたいことが似通っているっていう印象を受けました。

おまけ

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bubba_gump at 21:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)伝えたいこと | book