「人生の中で、子育てが一番幸せでした」おへそから15センチ下の傷

2019年08月10日

「働き方」についての禅問答

自分の立場や環境が変わると、考え方や行動が変わることってあると思います。

私は30歳を過ぎてから、本当にしたかった仕事に就くことができました。
ライター・記者という職が天職で、どのような形でも一生の生業にしたいと思う気持ちは
今も昔も変わっていません。

でも、その「働き方」について考えることがここ最近増えてきました。
以前から考えていたことなのですが、より強く今思うのは
昨年結婚をして新しい命を授かり、今年出産したことが大きく影響しているからです。

ライターといっても、記事のアウトプットのテイストや、働き方は千差万別。
正直、私がどこを目指しているのか、はっきり言葉にできないのも問題なのですが
ざっくり言うと、

・人の内面に触れる取材がしたい
・ジャーナリズムの精神を持ち続けたい
・自分が直接表現したい
・規則が厳しい組織は苦手
・できれば海外と接点をもっていたい
・きちんと稼ぎたい

という感じです。

もし自分一人だったら、なりふり構わず動き回っているかもしれない。
でも今は、夫というパートナーと、娘という守りたい存在ができました。

この2月から完全なフリーランスになったのですが
出産を経験し、経済面のサポートにおいては、会社員との格差を目の当たりにしました。

先日、第一子が生まれたばかりなのですが、もし、もう一人授かりたいと思った際、
会社員であった方が有利に決まっている。

出産を考えると、もう若くないので、のんびりとはしていられない。
それだったら、出産手当や産休・育休の取れる企業に就職して、
二人目の育児が落ち着いたら独立した方がいいのか…

という、無限ループにはまってしまっています。

今もその答えは出ていないのですが、こういう時いつも思い出すのは
「もし一生食べていくのに困らない金が手に入ったとしたら、何をするか?」という問いです。

私は迷わす、「取材をして書くこと」と答えます。
そして、これが本当に自分がしたいことなのだと思います。

そして、もう一つ思い出すことがあります。
それは10年ほど前に瀬戸内芸術祭に一人で3回行ったときのこと。

私は一人旅が好きで、気ままに行きたいところに行き、
旅先で出会った人との会話を楽しむことがこの上なく好きなんです。

瀬戸内海の島々を好きなだけ時間を費やして見て回って、
現地の人や同じ旅人たちと話したことに高揚感を得たことは
まるで昨日のことのように感じます。

これが自分のエネルギーの源なのだと。
つまりは、何にも縛られず、自由に動ける身で取材をすることが活力になっているということ。

そうなると、もう結果的にフリーランスのライターが一番合っているとしか言えない。

何に重きを置くのか、そして何歳までにどうなっていたいのか、
もう少し自分と対話して道筋を考えた方がよさそうです。

必ずしもそうなるとは限らなくても、
具体的な方向性を考えるのはやっぱり大事だと思うから。




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bubba_gump at 16:48│Comments(0)思うこと | つれづれに

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